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必要なのは明確なヴィジョン

仕事を辞める時に考えるべきこと

2017-09-01

介護の仕事はやりがいもあるけれど、大変なことも多い職業です。利用者の気持ちに寄り添いながら、身体介護はもちろん、自立支援やレクリエーションの企画など、毎日の業務は多岐にわたります。もし自分の体調が優れなかったり、プライベートで落ち込むことがあったりしても、利用者や一緒に働く同僚の前では、気分の浮き沈みがないように努めることも必要です。介護職員への待遇が改善されてきているとはいえ、同じ施設で働く看護師などに比べると給与に差がある職場は少なくはないでしょう。

最初はほとんどの人が、利用者が生き生きとした毎日を送れるようにサポートしていきたい、という思いを持って介護職に就いたことでしょう。しかし実際に働いてみると、学校や実習ではできたはずの身体介護が思うようにできなかったり、利用者とのコミュニケーションの取り方が上手くできなかったりなど、問題に直面することも出てきます。その時に、問題を乗り越えるために頑張る人もいれば、違う施設のほうが向いているのではないかと退職を考える人もいます。ある程度頑張ってみて、やはり自分に今の職場は合わないと思うのであれば、退職を考えることもやむを得ないでしょう。

大切なのは、次の職場を探す前に自己分析をすることです。利用者も自分も、一緒にいて心地よく感じるためには、どのような施設で働くのがよいのかをじっくり考えましょう。例えば、利用者一人一人とじっくり向き合いたいのなら、グループホームのような少人数制の施設のほうが合うのかもしれません。以前と同じ理由でまた辞めることがないように、自分の適性を知ることも大切です。そして、実際に退職することを決めたのなら、退職から転職までに必要な基礎知識を得た上で、自分に合った新たな職場を探してみると良いでしょう。